ブランコヤドリバエ(読み)ぶらんこやどりばえ(英語表記)Japanese common tachina

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブランコヤドリバエ」の意味・わかりやすい解説

ブランコヤドリバエ
ぶらんこやどりばえ / 赤楊毛虫寄生蠅
鞦韆毛虫寄生蠅
Japanese common tachina
[学] Exorista japonica

昆虫綱双翅(そうし)目短角亜目ヤドリバエ科に属する昆虫。体長8~15ミリメートル、翅長6~10ミリメートル。体の地色黒色で、灰黄褐色粉で覆われる。頭部前額の中央には黒色の縦条が走り、眼縁部は広く灰黄色。頬(ほお)部は灰白色触角は黒色。複眼には毛を欠く。胸部背面には4本の黒色縦条が明瞭(めいりょう)。剛毛は黒色で長大。はねは透明で無紋、基部後方の胸弁は大きく、褐色みを帯びる。鱗翅(りんし)類のブランコケムシマイマイガ幼虫)、ヨトウガオオミノガアメリカシロヒトリモンシロチョウなどの幼虫の体に産卵し、寄生する。日本全国、台湾、中国に分布する。

[伊藤修四郎]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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