ブランタス川(その他表記)Kali Brantas

改訂新版 世界大百科事典 「ブランタス川」の意味・わかりやすい解説

ブランタス[川]
Kali Brantas

インドネシア,ジャワ島東部の川。全長320km,流域面積1万1800km2。ブリタル,マランクディリジョンバン,モジョクルトなど東部ジャワの主要都市を流域に抱え,インドネシア最大の貿易港スラバヤでマドゥラ海峡に注ぐ。水量豊かで古くから交通の要路となるとともに,流域は稲作を中心に穀倉地帯として発展し,クディリ朝シンガサリ朝,マジャパイト朝などのジャワの王国はこの流域を基盤に成立した。植民地時代,オランダはこの地域でプランテーション開発を進め,勢力を拡大した。ブランタス川流域は西側のソロ川流域とならんでジャワの戦略的要衝をなし,歴史上のさまざまな反乱,抵抗運動の舞台になった。
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関連語 押川

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブランタス川」の意味・わかりやすい解説

ブランタス川
ブランタスがわ
Kali Brantas

スラバヤ Surabaya川ともいう。インドネシア,ジャワ島東部を流れる川。全長 310km。マラン北方の山地に源を発し,マラン,クディリを経てスラバヤ南方でマドゥラ海峡に注ぐ。ソロ川とともに同島最大の河川。流域には広い谷や盆地が開け,下流には三角州が発達して,肥沃火山灰土壌が堆積する重要な穀倉地帯である。上流には日本の協力で完成した多目的のカランカテス・ダム,支流ラホール川にはラホール・ダムがある。

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