改訂新版 世界大百科事典 「ブリズベーン」の意味・わかりやすい解説
ブリズベーン
Brisbane
オーストラリア東部,クイーンズランド州の州都。人口は179万0921(2005)で,この国第3位。州南東部のモアトン湾に面したブリズベーン川の河口付近に位置する。平均気温は最暖月(1月)25.0℃,最寒月(7月)14.9℃,年降水量は1157mm。市街地はブリズベーン市やイプスウィッチ市など七つの地方自治体にまたがる。州都としての都市機能が集中し,後背地はニュー・サウス・ウェールズ州北東部にも及んでいる。国際空港があり,1981年には東京直行便も開設された。クイーンズランド大学(1909創立),グリフィス大学(1975創立)がある。都心部はブリズベーン川北岸にあり,官庁,企業,公共施設が集中する。都心部から河口までの両岸が港湾地区である。都心部の西南西にあるイプスウィッチは炭田で知られている。1824年流刑入植地として始まり,42年自由入植地となり,1902年市制をしいた。名称は植民地総督名に由来する。
執筆者:谷内 達
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報