ヘノチコン(その他表記)Henōtikon

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘノチコン」の意味・わかりやすい解説

ヘノチコン
Henōtikon

482年ビザンチン皇帝ゼノが発布した統一勅令。この勅令は第1~3回の公会議決定を支持し,またキリスト単性説とキリスト両性説論争の妥協をはかるものであった。しかし双方から拒否され,またラテン教会の反対を受け,総主教アカキウスとローマ教皇フェリクス3世の対立を生み,互いに破門状を投げつけ,東西両教会の三十余年にわたる分裂 (アカキウスの分裂) の端緒となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む