20世紀西洋人名事典 「ヘンリ・ルイスメンケン」の解説
ヘンリ・ルイス メンケン
Henry Louis Mencken
1880.9.12 - 1956.1.29
米国のジャーナリスト。
元・「アメリカン・マーキュリー」誌編集長。
ボルティモア生まれ。
別名ヘンリー・エル メンケン。
1908年「スマート・セット」誌の文芸欄を担当し、’24年G.J.ネーサンと「アメリカン・マーキュリー」を創立し、ネーサンが去った翌年から編集長を務める。ピューリタニズムやデモクラシーなど自国文化の因襲性や自己満足的傾向を徹底的に批判し、アメリカ独自の文学をもつべきことを主張、ドライサーやS.アンダーソン、S.ルイスら新進作家擁護の論陣を張る。独特なユーモアと毒舌の偶像破壊の批評は多くの読者を獲得し、’20年代のもっとも戦闘的な批評家である。著書に「アメリカ英語」(’19年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報