20世紀西洋人名事典 「ヘンリージルマン」の解説
ヘンリー ジルマン
Henry Gilman
1893 - ?
米国の有機科学者。
元・アイオア州立大学教授。
ボストン生まれ。
有機金属化合物、特にグリニャール試薬に関する研究で著名である。1915年に最優秀の成績でハーバード大学を卒業し、’18年にハーバードで化学の博士号を取得した。ハーバードの助手から’19年アイオワ州立大学の助教授に就任し、’23年同教授となり、’47年まで務めたが視力が悪化し退職した。’20年にグリニャール試薬に関する最初の論文が発表された。今日ジルマン試薬とよばれる有機クプレートを研究した最初の化学者である。主要な業績に高収率合成法、定量および定性分析等多数ある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報