ベクトル心理学(読み)べくとるしんりがく(英語表記)vector psychology

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベクトル心理学」の意味・わかりやすい解説

ベクトル心理学
べくとるしんりがく
vector psychology

ベクトルという概念を用いて動機づけ分析を行う心理学のこと。ベクトルの理論は、レビンが提唱したトポロジー心理学あるいは場理論の重要な部分である。ベクトルは方向と量を表す数学的概念であるが、レビンの場理論では、生活空間に働く動機の力が、誘因に向かう方向および誘因から遠ざかる方向をもったベクトル(方向量)によって示されている。

[宇津木保]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベクトル心理学」の意味・わかりやすい解説

ベクトル心理学
ベクトルしんりがく
vector psychology

心理的現象に,力学のベクトルの概念および法則を適用しようと試みた K.レビンによる心理学。現実にいかなる方向へ,どのような強さの行動が起るかを明らかにしようとするもので,トポロジー心理学とともに,レビンの心理学体系を構成する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android