ベネット骨折(読み)ベネットこっせつ(その他表記)Bennett's fracture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベネット骨折」の意味・わかりやすい解説

ベネット骨折
ベネットこっせつ
Bennett's fracture

母指の中手手根関節部の脱臼骨折で,1882年に E. H.ベネットが報告した。母指の長軸方向に対する外力で生じるといわれ,突き指,けんか,ボクシングなどの際によく起る。治療にはギプス包帯による固定や,手術による整復固定が行われる。整復位での固定はむずかしく,再脱臼を起して変形や運動時の疼痛原因となったり,母指のつまみ動作ができなくなったりすることがある。

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