べみ(読み)ベミ

デジタル大辞泉の解説

べ‐み

[連語]《推量の助動詞「べし」の語幹「べ」+接尾語「み」》…しそうなので。…はずであろうから。多く「ぬべみ」の形で用いる。
「いた泣かば人知りぬ―」〈允恭紀・歌謡〉
「佐保山のははその紅葉ちりぬ―夜さへ見よと照らす月影」〈古今・秋下〉
[補説]上代に多くみられ、中古には和歌にのみ例がある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

べみ

〔推量の助動詞「べし」の語幹相当部分「べ」に接尾語「み」が付いたもの〕
…してしまいそうなので。…するに違いないから。…であろうと思って。 「嘆きせば人知りぬ-山川の激たぎつ心を塞かへてあるかも/万葉集 1383」 「秋萩を散り過ぎぬ-手折り持ち見れどもさぶし君にしあらねば/万葉集 2290」 「出でていなば限りなる-灯ともし消ち年経ぬるかと泣く声を聞け/伊勢 39」 〔上代語。中古には和歌にのみ用例が見られる〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

べ‐み

(推量助動詞べし」の語幹相当部分「べ」に、「み」がついたもの) …してしまいそうなので。…であろうと思って。多く上代に見られ、中古には歌語としてのみ例がある。
※書紀(720)允恭二四年六月・歌謡「あまだむ 軽嬢子(かるをとめ)いた泣かば 人知りぬ陪瀰(ベミ)
伊勢物語(10C前)三九「出でていなば限りなるべみ燈(ともし)消ち年経ぬるかと泣く声を聞け」

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