べらなり(読み)ベラナリ

デジタル大辞泉の解説

べらなり[助動]

[助動][○|べらに|べらなり|べらなる|べらなれ|○]《推量の助動詞「べし」の語幹「べ」+接尾語「ら」+断定の助動詞「なり」》活用語の終止形、ラ変型活用は連体形に付く。状態の推量を表す。…ようだ。…ように思われる。
「なきとむる花しなければ鶯もはてはものうくなりぬべらなり」〈古今・春下〉
[補説]平安初期には訓点語として用いられ、中期には歌語として盛んに用いられた。連用形の例は少ない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

べらなり

( 助動 ) ( ○ ・ (べらに) ・べらなり ・べらなる ・べらなれ ・○ )
〔推量の助動詞「べし」の語幹相当部分「べ」に接尾語「ら」が付いた「べら」に「にあり」が付いて一語化したもの〕
動詞やそれと同じ活用型の助動詞の終止形に接続する。ただし、ラ変動詞やそれと同じ活用型の語には連体形に接続する。現在のことを推量・想像する意を表す。…であるようだ。…のようである。 「北へ行く雁ぞ鳴くなるつれて来し数は足らでぞ帰るべらなる/古今 羇旅」 「桂川わが心にもかよはねど同じ深さに流るべらなり/土左」 〔主として、中古の漢文訓読文や和歌に用いられたが、ごくまれに次のような例も見られる。「知らぬ茸たけとおぼすべらに独り迷ひ給ふなりけり/今昔 28」〕

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