訓点語(読み)クンテンゴ

デジタル大辞泉 「訓点語」の意味・読み・例文・類語

くんてん‐ご【訓点語】

古代漢文を訓読するときに用いられた国語語彙語法において和文語とは違った特徴を有し、後世文語体形成影響を与えた。

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精選版 日本国語大辞典 「訓点語」の意味・読み・例文・類語

くんてん‐ご【訓点語】

  1. 〘 名詞 〙 漢文を訓読する際に用いる語。漢文に施された古い時代の訓点によって知られる日本語

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「訓点語」の意味・わかりやすい解説

訓点語
くんてんご

訓点を施した訓点資料に表記されている国語をさす。いままでに知られている最古の資料は『華厳経刊定記 (けごんきょうかんじょうき) 』 (783) である。平安時代後期以降は固定化して伝承されたので,平安時代前期の有識者層男子の文章語を知るための貴重な資料である。漢語の数・頻度数が多く,和語の種類が少いこと,促音便撥音便が用いられていること,「シカレドモ」 (和文サレド) や「ゴトシ」 (和文ヤウナリ) など,和文にはみられない特有の語彙があることなど,すでに当時の会話語とはかなり異なる相をなしていたことが知られている。

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