ホアン・ゴク・ファク(読み)ほあんごくふぁく(その他表記)Hoang Ngoc Phach

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホアン・ゴク・ファク」の意味・わかりやすい解説

ホアン・ゴク・ファク
ほあんごくふぁく
Hoang Ngoc Phach

生没年未詳。ベトナム作家教師。20世紀初頭、ベトナムはフランス影響を受けて、文学分野ではもっぱら翻訳模倣文学に終始するが、1920年代にようやく模倣から創作へと脱皮し始める。その旗頭がホアン・ゴク・ファクで、代表作『ト・タム』は、新旧両タイプの社会に挟まれる女の悲哀、妻の悲哀、人間の悲哀を描いて評判をよび、毀誉(きよ)なかばする評価を受けた。

[竹内与之助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

20世紀西洋人名事典 「ホアン・ゴク・ファク」の解説

ホアン・ゴク・ファク
Hoang Ngoc Phach


? - (没.不詳)
ベトナムの作家,教師。
20世紀の初め、ベトナムはフランスの影響を受けて、文学の分野では専ら翻訳、模倣の作品であった。1920年代に模倣から創作へと脱皮し始め、その旗頭的存在であった。主な作品に「ト・タム」があり、新旧両タイプの社会に挟まれる女の悲哀、妻の悲哀、人間の悲哀を描いている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android