日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホアン・ゴク・ファク」の意味・わかりやすい解説 ホアン・ゴク・ファクほあんごくふぁくHoang Ngoc Phach 生没年未詳。ベトナムの作家、教師。20世紀初頭、ベトナムはフランスの影響を受けて、文学の分野ではもっぱら翻訳、模倣文学に終始するが、1920年代にようやく模倣から創作へと脱皮し始める。その旗頭がホアン・ゴク・ファクで、代表作『ト・タム』は、新旧両タイプの社会に挟まれる女の悲哀、妻の悲哀、人間の悲哀を描いて評判をよび、毀誉(きよ)なかばする評価を受けた。[竹内与之助] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例