ホシザヨリ(読み)ほしざより(その他表記)black-barred halfbeak

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホシザヨリ」の意味・わかりやすい解説

ホシザヨリ
ほしざより / 星細魚
black-barred halfbeak
[学] Hemiramphus far

硬骨魚綱ダツ目サヨリ科に属する海水魚。伊豆半島以南、西部太平洋、インド洋、地中海東部の温帯、熱帯海域に分布する。下顎(かがく)は上顎より著しく長い。背びれと臀(しり)びれは体の後部にあってほぼ対位する。体は側扁(そくへん)し、体は高いこと、吻(ふん)の背面に鱗(うろこ)がないこと、体側に4~9個の黒色の斑紋(はんもん)があり、臀びれの基底長は短くて、背びれ基底長のおよそ半分であることなどでほかの種と容易に区別できる。下顎の先端部は赤くない。背びれの先端部と尾びれの上葉は黄色。全長50センチメートルほどになる。沿岸の表層域にすみ、定置網刺網、釣りなどで漁獲される。刺身、すしだねなどにする。

[尼岡邦夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android