ホルモン受容体(読み)ホルモンジュヨウタイ(その他表記)hormone receptor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホルモン受容体」の意味・わかりやすい解説

ホルモン受容体
ホルモンじゅようたい
hormone receptor

あるホルモンと強く結合する蛋白質をホルモン受容体と呼ぶ。 1960年にアメリカの J.テンセンらがラット子宮エストラジオールと強く結合する蛋白質を発見したのが最初で,これが子宮だけでなく乳腺などのエストロゲン標的臓器にも存在することを認めた。現在では,乳癌組織にもエストロゲンと強く結合するエストロゲン受容体の存在が明らかとなり,その測定技術も向上してきた。この結果,乳癌の発生増殖がエストロゲンなどのホルモンに左右されているかどうかを予測できるようになり,ホルモン療法を行なうときの大きな指標となっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む