ボウシインコ(読み)ぼうしいんこ(英語表記)amazon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボウシインコ」の意味・わかりやすい解説

ボウシインコ
ぼうしいんこ / 帽子鸚
amazon

鳥綱オウム目オウム科ボウシインコ属に含まれる鳥の総称。この属Amazonaの仲間は、中央・南アメリカ産の大形で短い角尾のインコ類で、アオボウシインコ、キビタイボウシ、キソデボウシなど約27種とその亜種がある。全長26~48センチメートル。緑色が基本的な羽色で、頭や翼などに黄色、翼に赤色のある種などがある。つがいや数羽、ときに100羽以上の群れをつくり、鳴き合いながら飛ぶ。林にすみ、昼は分散して果実、木の実、芽、花などを食べて高木に群れ止まり、夕方は鳴きながら続々と高木のねぐらに集合し、朝もやかましく鳴いて飛び立つ。樹洞営巣で2~4個の白色卵を産み、雌のみが抱卵する。

 この類は飼われるとじょうぶで、人語のまねはアフリカ産のヨウムと並びもっとも優れるため、多く捕獲されて輸出され、とくに西インド諸島産の種は減少して絶滅の危機にある。

黒田長久

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android