熱帯降雨林(読み)ねったいこううりん

精選版 日本国語大辞典 「熱帯降雨林」の意味・読み・例文・類語

ねったい‐こううりん ‥カウウリン【熱帯降雨林】

〘名〙 赤道を中心に南北緯度二五度までの熱帯圏に散在している大森林地域。森林を構成する樹種はきわめて多く、樹齢や大きさも変化に富み、多層的に繁茂している。熱帯圏でも年間を通じて十分な降水量があり、気温は二五度前後でほとんど変化がなく、しかも、常に十分な日射のある地域に限って成立する。南米アマゾン川流域、アフリカコンゴ盆地東南アジアのインドネシア西部からニューギニア・オーストラリア東岸におよぶ大小の島々を含んだ広大な地域が代表的。熱帯多雨林熱帯雨林

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「熱帯降雨林」の意味・読み・例文・類語

ねったい‐こううりん〔‐カウウリン〕【熱帯降雨林】

熱帯雨林気候の地域にある森林。常緑広葉樹を主とし、特定優占種をもたない。つる植物着生植物も多く、林内は暗く湿度が高い。全生物種の半分が生息するといわれ、また、植物遺体分解が速いため肥沃な土壌層の発達が悪く、伐採されると回復が難しい。熱帯多雨林。熱帯雨林。
[類語]木立森林密林ジャングル山林雑木林林野樹海樹林保安林防風林防雪林砂防林防砂林原生林原始林熱帯雨林熱帯林温帯林寒帯林紅樹林マングローブ広葉樹林針葉樹林落葉樹林照葉樹林松林杉林梅林竹林

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

潮力発電

潮の干満の差の大きい所で、満潮時に蓄えた海水を干潮時に放流し、水力発電と同じ原理でタービンを回す発電方式。潮汐ちょうせき発電。...

潮力発電の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android