日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポイントモール」の意味・わかりやすい解説
ポイントモール
ぽいんともーる
インターネットの通信販売で、クレジットカード会社などのサイトを経由してものやサービスを購入したり、アンケートに答えたりすると、買い物に使えるポイントがたまる仮想商店街(モール)。ポイントサイトともよばれる。航空、鉄道、カタログ通販、百貨店、書籍・DVD関連など多様な企業が発行するポイントが普及し、また相互の互換性も向上してきたため、2006年(平成18)ころから次々に登場した。おもなポイントモールには、クレディセゾンが運営する「永久不滅.com」、三井住友カードの「ポイントUPモール」、全日本空輸(ANAカード)の「ANAマイレージモール」などがあり、利用者は急増している。
各モールに会員登録し、モールに出店しているテナントで買い物(ネット通販)をすると、そのテナントのポイントだけでなく、モールを運営する企業のポイントも付与される仕組みになっている。テナントはポイントモール経由の売上げに応じて、運営企業に成果報酬を支払う。運営企業はこの報酬の一部をポイントとして利用者に還元し、集客につなげる。
同じテナントで買い物をしても、出店先のポイントモールによって付与されるポイント数が異なるため、複数のポイントモールの長短所を比較するサイトが相次ぎ開設されている。なお、付与されたポイントに利用制限がついていたり、ネット決済してから実際にポイントが使えるまで1~5か月かかったりする場合がある。また、ポイントモールの開設が比較的容易にできるため競争が激化し、運営できなくなったポイントモールが突然閉鎖されるという問題も起きている。
[編集部]