ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ポチエ」の意味・わかりやすい解説
ポチエ
Pothier, Robert Joseph
[没]1772.3.2. オルレアン
フランスの指導的な法学者。 J.ドマとともに,のちのフランス民法典起草者に大きな影響を与え,その著書は民法典研究の重要な手引となっている。 1720年オルレアンの初審裁判所の裁判官,40年オルレアン大学のフランス法勅任教授。ローマ法に精通し,その学風は実証的であった。また当時の慣習法の研究にも力を注ぎ,その多様性を視野に入れながら,統一的原理の発見に努力した。主著『オルレアンの慣習法』 Coutumes d'Orléans (3巻,1740) ,『ユスチニアヌス帝学説彙纂新版』 Pandectae Justinianeae in novum ordinem digestae (3巻,48~52) ,『義務論』 Traités des obligations (61) 。
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