日本歴史地名大系 「中島川」の解説
中島川
なかしまがわ
- 長崎県:長崎市
- 中島川
長崎市街地東部を流れる二級河川。流路延長五・五三キロ、流域面積一九・一平方キロ。長崎市
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
長崎市街地東部を流れる二級河川。流路延長五・五三キロ、流域面積一九・一平方キロ。長崎市
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
長崎市の中心市街地を流れる川。延長3キロメートル余。上流は本河内(ほんごうち)、鳴滝(なるたき)、西山(にしやま)の三つの渓谷に分岐し、いずれも急勾配(こうばい)をなす。これらの合流点に桃渓(とうけい)橋があり、付近の桜馬場(さくらばば)に中世、長崎氏の山城(やまじろ)があり、流域に小さな町屋がみられたが、近世、とくに鎖国以後、港や代官所を軸に城下町が急激に発展し、中島川の河口では、新地(しんち)、大波止(おおはと)などの埋立地のほか出島(でじま)が構築された。1634年(寛永11)には眼鏡橋(めがねばし)(国指定重要文化財)の架橋があり、続いて高麗(こうらい)橋(1652)、袋(ふくろ)橋(1655)、一覧(いちらん)橋(1657)、東新橋(ひがししんばし)(1673)、ときわ橋(1679)、すすきはら橋(1681)、あみだ橋(1690)、古町(ふるまち)橋(1697)、大井手(おおいで)橋(1698)、魚市(うおいち)橋(1699)、編笠(あみがさ)橋(1699)など20の石橋が架橋され(そのうち10橋は長崎市指定文化財)、中島川両岸の町屋は急速に発展した(ちなみに、これらの石橋も水害によって流失し、架け替えの歴史をもつものが多い)。上流の本河内は、長崎の東の入口をなした日見(ひみ)峠に通ずる渓谷であるが、明治時代に構築された日本最古に属する水源池(近代上水道用のダム)があり、西山には昭和時代の水源池がある。
1982年(昭和57)7月22日の長崎水害に際しては、上流の三渓谷では、山崩れによる土石流での被災が大きく、下流の市街地では、濁流による急激な増水で被災が大きく、石橋群の破壊もみられた。
[石井泰義]
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