ぽっつり(読み)ポッツリ

デジタル大辞泉 「ぽっつり」の意味・読み・例文・類語

ぽっつり

[副]ぽつり」を強めていう語。「大粒の雨がぽっつり(と)ほおに当たる」「ぽっつり(と)弱音をもらす」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぽっつり」の意味・読み・例文・類語

ぽっつり

〘副〙 (「ぽつり」を強めたいい方。「と」を伴って用いることもある)
① 大粒の雨がまばらに降るさまや、水滴などのしたたり落ちるさまを表わす語。
※義血侠血(1894)〈泉鏡花〉二二「雨はぽッつりと白糸の面を打てり」
② 穴などが一か所だけあくさまを表わす語。
西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一二「身をもがくはづみに入髪がぽっつりぬけ出て」
③ 伴うものがなくただそれだけがあるさま、また、わずかであるさまを表わす語。
※不言不語(1895)〈尾崎紅葉〉四「御座敷に孑然(ポッツリ)と唯二人」
④ そのものだけが小さく浮き上がり、鮮明に見えるさまを表わす語。
田舎教師(1909)〈田山花袋三一「くはへ烟管(ぎせる)の火をぽっつり紅く見せながら」

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