ポリリン酸(読み)ポリリンサン

関連語 メタリン酸

化学辞典 第2版 「ポリリン酸」の解説

ポリリン酸(塩)
ポリリンサンエン
polyphosphoric acid(polyphosphate)

広義には,縮合リン酸(塩)すべてをさす.実用的な目的に用いる鎖状および環状の縮合リン酸(塩)混合物をよぶこともある.【】鎖状と環状の縮合リン酸(塩)を区別するために,あまり長くない鎖状のものをポリリン酸(塩)ということがある.鎖状塩の一般式 [PnO3n+1](n+2)-.環状ポリリン酸(塩)はcyclo-ポリリン酸(塩)という.慣用名では,たとえばcatena-四リン酸H6P4O13をテトラポリリン酸という.鎖状塩でnの大きいものと環状塩(一般式 [PnO3n]n)はメタリン酸(塩)に分類される.環状のcyclo-四リン酸H4P4O12は,四メタリン酸という.トリポリリン酸ナトリウム(慣用名,sodium tripolyphosphate,略称STPP)Na5P3O10(正式名,三リン酸ナトリウム)[CAS 9010-08-6]は,硬水軟化剤,合成洗剤ビルダーとして大量に使用されていたが,廃水による河川・湖沼富栄養化の環境問題から使用量が激減した.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む