フランスの服飾デザイナー。20世紀ファッションの基調をつくった、もっとも重要な人物の一人。生地商の息子としてパリに生まれる。幼少から演劇、絵画、服飾に興味をもち、1903年、婦人服店を開く。06年以後、コルセットで締め付けたそれまでの婦人服をくつがえす、女性を直線でとらえたコルセットなしのシンプルな服を次々に発表した。ロシア・バレエや、日本、中国などの影響を受けた東洋趣味の衣装、ぜいたく好き、芸術家たちとの華麗な交遊など、ベル・エポックのファッション王とよばれるのにふさわしい話題に事欠かなかった。しかし、第一次世界大戦後の社会変化を見通せず、1925年(大正14)「アール・デコ展」を最後の見せ場として、しだいにファッション界から忘れられていった。貧困と病苦のうちにパリで死去。
[深井晃子]
「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...
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