ポワレ(読み)ぽわれ(その他表記)Paul Poiret

デジタル大辞泉 「ポワレ」の意味・読み・例文・類語

ポワレ(〈フランス〉poêler)

蒸し焼きにすること。
フライパンを使って調理すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ポワレ」の意味・わかりやすい解説

ポワレ
ぽわれ
Paul Poiret
(1880―1944)

フランス服飾デザイナー。20世紀ファッションの基調をつくった、もっとも重要な人物の一人。生地商の息子としてパリに生まれる。幼少から演劇絵画、服飾に興味をもち、1903年、婦人服店を開く。06年以後、コルセットで締め付けたそれまでの婦人服をくつがえす、女性を直線でとらえたコルセットなしのシンプルな服を次々に発表した。ロシア・バレエや、日本、中国などの影響を受けた東洋趣味衣装、ぜいたく好き、芸術家たちとの華麗な交遊など、ベル・エポックのファッション王とよばれるのにふさわしい話題に事欠かなかった。しかし、第一次世界大戦後の社会変化を見通せず、1925年(大正14)「アール・デコ展」を最後の見せ場として、しだいにファッション界から忘れられていった。貧困と病苦のうちにパリで死去

深井晃子

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「ポワレ」の解説

ポワレ【poêler/poêlé(フランス)】

フランス料理で、フライパンで切り身にした肉や魚などを焼くこと。またその料理
②フランス料理で、鍋にバター材料を入れ、ふたをしてオーブンで蒸し焼きにすること。またその料理。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

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