20世紀西洋人名事典 「ポールエールリッヒ」の解説
ポール エールリッヒ
Paul Ehrlich
1854.3.14 - 1915.8.20
ドイツの細菌学者。
元・ゲオルグ・スパイエル化学療法研究所所長。
シュトレーレン生まれ。
ブレスラウ、ストラスブール、ライプチヒ各大学で学び、1890年伝染病研究所長コッホの助手となり、血清研究所長(’96年)、国立実験治療研究所所長(’99年)、化学療法研究所所長(1906年)を歴任。この間メチレンブルーによる生体染色、結核菌の染色法などの研究、開発を行った。’04年志賀潔とトリパノソーマに有効な科学物質を、また’10年には秦佐八郎と梅毒の病原体に有効なサルバルサンを発見した。’08年免疫に関する業績を認められメチニコフとともにノーベル医学生理学賞を受賞した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報