20世紀西洋人名事典 「マックスクリンガー」の解説
マックス クリンガー
Max Klinger
1857.2.18 - 1920.7.5
ドイツの画家,彫刻家,版画家。
ライプツィヒ生まれ。
カールスルーエ、ベルリン、パリで学び、1888年からローマに留学し、1893年にライプツィヒに戻る。マレース、ベックリーンの影響を受け、アール・ヌーヴォー、印象主義を取り入れ象徴的で幻想的に造形した。大理石、象牙、ブロンズなどを素材として作られた「ベートベン記念像」(1899年〜1902年)はドイツの理想主義的な面が表されている。また他に「手袋」「ドラマ」「死について」など連続形式(物語的進行)の版画などや絵画「ピエタ」(1890年)も作製されている。1894年にはベルリン・アカデミー会員となった。のち、キリコ、コルビッツ、クビーンなどに大きな影響を与えた。「絵画と素描」(1891年)の名著もある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報