1984年に登録されたインドの世界遺産(文化遺産)で、同国南東部の都市チェンナイ(旧称マドラス)の南方、タミルナードゥ州のマハーバリプラムに位置する。これらはパッラヴァ朝(4~10世紀頃)の代表的なヒンドゥー教遺跡で、ヒンドゥー教の神話を長さ32m、高さ約10mの岩壁に刻んだ岩壁彫刻を中心に、石窟寺院や石造寺院などの建造物群が海岸沿いの花崗岩台地に残っている。また、「5つのラタ(山車)」と呼ばれる、叙事詩「マハーバーラタ」の主人公の名をとった石彫寺院群なども見ることができる。こうした、南インドの建築様式に大きな影響を与えた建物群が評価され、世界遺産に登録された。◇英名はGroup of Monuments at Mahabalipuram