マユタテアカネ(読み)まゆたてあかね

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マユタテアカネ」の意味・わかりやすい解説

マユタテアカネ
まゆたてあかね / 眉立茜
[学] Sympetrum eroticum eroticum

昆虫トンボ目トンボ科に属する昆虫。アカトンボの1種であるが、アキアカネより一回り小形で、遠距離飛翔(ひしょう)をしない。雄は成熟によって腹部が紅色に変ずるが、雌ではオリーブがかった褐色となるのが一般的である。頭部前面から見ると、前額に一見「眉(まゆ)」を思わす2黒点がある。本種の雌には翅端(したん)に熨斗目(のしめ)状の黒紋をもつ個体がある。腹長約25ミリメートル、はねの長さ約3センチメートル。北海道から種子島(たねがしま)までみられる普通種で、東アジア大陸にも分布するが、中国大陸南部、台湾などでは大形化し、いわゆるタイワンマユタテアカネとよばれる。

朝比奈正二郎


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「マユタテアカネ」の解説

マユタテアカネ
学名:Sympetrum eroticum

種名 / マユタテアカネ
目名科名 / トンボ目|トンボ科
解説 / 平地丘陵地湿地や池、ぬまに発生します。メスには、はねの先が透明なものと、かっ色斑をもつものがあります。
体の大きさ / 35mm前後
分布 / 北海道~九州、屋久島
成虫出現期 / 6~11月

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