20世紀西洋人名事典 「マリノマリーニ」の解説
マリノ マリーニ
Marino Marini
1901.2.27 - 1980.8.6
イタリアの彫刻家。
元・ブレラ美術学校教授。
ピストイア生まれ。
1930年代の中ごろから馬と騎馬像の作品の制作を続け、’35年クァドリエンナーレ展彫刻大賞、’52年ベネチア・ビエンナーレ展彫刻大賞で国際的評価が定まる。アルカイックな感じと躍動感が一体化し、独自のスタイルを生みだす。同じ主題の版画作品も数多く制作。さらに女性像「ポモナ」のシリーズも制作。戦火を避けスイス在住中作風は次第に表現主義的な傾向を示す。戦後はミラノに戻り抽象的な表現となる。’40〜70年ミラノのブレラ美術学校教授となり、若手の育成に貢献。代表作に「とりでの天使」(’49年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報