マルケリヌス(その他表記)Marcellinus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルケリヌス」の意味・わかりやすい解説

マルケリヌス
Marcellinus

[生]?. ローマ?
[没]304.10. ローマ
ローマ出身とされる第29代教皇在位 291/296~304)。聖人。その在位期間は,平穏な時代が長く続いたのち,303年,ローマ皇帝ディオクレチアヌス(在位 284~305)が最後のキリスト教弾圧を開始し終わりを告げた。迫害にあって背教し,ローマの異教の神を崇拝したとも伝えられるが,ヒッポの司教アウグスチヌスはこれを否定している。殉教したと推測されるが,その事実は証明されていない。マルケリヌスの死後,311年7月にミルチアデスが教皇に選出されるまで,教会政府にとって危機の時代が長く続いた。祝日は 6月2日。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android