20世紀西洋人名事典 「マルセルプレヴォー」の解説
マルセル プレヴォー
Marcel Prévost
1862 - 1941
フランスの小説家。
パリ生まれ。
パリの高等理工科学校出身。1890年反自然主義作家として「愛人の告白」で世に出る。出世作「半処女」(1894年)は20世紀の若い娘たちの退廃を描いた作品。次いで「女の手紙」のシリーズ3冊(1892〜1897年)、「フランソアーズへの手紙」のシリーズ2冊では世紀末ブルジョア社会の風俗とモラルを皮肉に描く。ロマネスクな女性中心の小説で、自然主義の荒々しい小説に飽きていた当時の若い男女、特に女性の心を打ち、大成功を収める。’09年アカデミー・フランセーズ会員。他の作品に「守護の天使」(’13年)、「情婦と私」(’25年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報