ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マルトゥイノフ」の意味・わかりやすい解説
マルトゥイノフ
Martynov, Leonid Nikolaevich
[没]1980
ソ連の詩人。鉄道技師の家に生れ,青年時代職を転々としたのち,1920年代末から新聞記者としてシベリア,トルキスタンをはじめ国内を旅行,社会主義建設をテーマとするルポルタージュを書いた。 39年に処女詩集『詩と叙事詩』 Stikhi i poemyを発表して注目され,その後歴史や民俗学に興味を寄せ,民間伝承を素材とした幻想的な叙事詩『入江』 Lukomor'e (1945) ,『エルチンスクの森』 Ertsinskii les (45) を刊行。また 40年代なかばに抒情詩の円熟期を迎え,『第七感』 Sed'moe chuvstvo,『大地』 Zemlyaなどの代表作を発表したが,ジダーノフ批判の巻添えとなり沈黙。 50年代なかばから再び第一線の詩人として旺盛な創作活動を続けた。
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