ミケーネ遺跡(読み)ミケーネいせき(英語表記)Mycenae

翻訳|Mycenae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミケーネ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ミケーネ遺跡
ミケーネいせき
Mycenae

ギリシア,ペロポニソス半島アルゴス平野の奥に位置する城塞遺跡。前 14~12世紀ミケーネ文明の中心地として栄えた。 H.シュリーマンが最初に発掘し,トロイ遠征の総指揮官としてホメロスの伝えるアガメムノン居城であるとした。発掘では,アトレウスの墓と呼んだ穹窿墓や,円形墓地などから豊富な副葬品が出土し,後期青銅器時代の富と文化の高さを示している。墓地ばかりでなく,メガロン型式の宮殿なども調査されており,周囲は城壁によって囲まれ,その中に獅子門と呼ばれる城門もつくられている。 1999年ティリンスの遺跡とともに,世界遺産の文化遺産に登録。

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