デジタル大辞泉
「ミニマリズム」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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知恵蔵
「ミニマリズム」の解説
ミニマリズム
1960年代の米国で影響力をもった、形態や色彩を最小限度までに突き詰めようとした一連の態度。その絵画や彫刻作品は、ミニマルアートと呼ばれる。米国国旗を作品化したジャスパー・ジョーンズなどの影響を受けたフランク・ステラは58年、黒いエナメル塗料でストライプを描いただけの「黒の絵画」を発表。批評家に「芸術のための芸術」と呼ばれた。芸術が芸術でなくなる極限の均衡に成立する表現として65年、美学者のリチャード・ウォルハイムが「ミニマルアート」という名称を用いたが、まとまった運動ではなかった。絵画から表現する意味が退けられ、物質として提示される傾向は彫刻においてより明確化され、箱状の物体を並置する、ドナルド・ジャッドなどが現れた。また、国際的にはフランスで絵画の物質性を露呈させようとしたシュポール/シュルファス(支持体/表面)、イタリアで日用品などを使ったアルテ・ポーベラ(貧しい芸術)、日本の「もの派」などにも影響を与えた。
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報
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ミニマリズム
minimalism
完成度を追求するために装飾的趣向を凝らすのではなく,それらを必要最小限まで省略する表現スタイル。 1960年代に音楽・美術の分野で生まれ,ファッションにも導入された。ポスト・モダンと相反する概念。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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