20世紀西洋人名事典 「ミハーイバビッチ」の解説
ミハーイ バビッチ
Babits Mihály
1883 - 1941
ハンガリーの詩人,小説家。
詩人アディの死後、文芸誌「西方」を主宰しハンガリー文壇の指導的役割を果たした。政治的にも保守主義者であったが、芸術のための芸術を主張、特異な詩構成を示し、とくに哲学詩をよくした。反戦詩「復活祭以前」(1917年)、「ヨナの本」(’40年)は詩人としての鋭い厭戦感覚をとらえていて高く評価されている。他の作品に自伝的な小説「死の息子たち」(’27年)、「ヨーロッパ文学史」(’34年)をはじめダンテ、ゲーテ等の翻訳、論文、エッセー等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報