ミューオン触媒核融合(読み)ミューオンショクバイカクユウゴウ

デジタル大辞泉 「ミューオン触媒核融合」の意味・読み・例文・類語

ミューオンしょくばい‐かくゆうごう〔‐カクユウガフ〕【ミューオン触媒核融合】

《「ミュオン触媒核融合」とも》ミュー粒子ミューオン)を利用した核融合反応低温核融合の一つ。加速器で発生させたミュー粒子を重水素三重水素分子にあてると、水素原子の周りを回る電子が負の電荷をもつミュー粒子に置き換わったミューオン水素分子ができる。ミュー粒子は電子の約200倍の質量があるため、荷電粒子の軌道半径が小さくなり、結果として、2つの原子核が接近し、核融合反応が起こりやすくなる。反応後、ミュー粒子は放出され、他の水素原子と結合し、次々と核融合反応を起こす。この反応は実験的に確認されているが、実用化には至っていない。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む