日本大百科全書(ニッポニカ) 「ムカゴニンジン」の意味・わかりやすい解説 ムカゴニンジンむかごにんじん / 零余子人参[学] Sium ninsi L. セリ科(APG分類:セリ科)の多年草。根はニンジンのように肥厚し、食用となる。茎は高さ0.3~1メートル。葉は3~5枚の小葉からなる奇数羽状複葉。秋のころ、葉腋(ようえき)にむかご(珠芽)をつくる。8~9月、小形の散形花序をつくり、白色花を開く。名は、むかごをつくり、根がニンジン様であることによる。果実は球形で長さ約2ミリメートル。湿地に生え、北海道から九州、および朝鮮半島、中国に分布する。ムカゴニンジン属は世界に15種分布する。[門田裕一 2021年12月14日] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例