食の医学館 の解説
むしばのげんいんになりにくいしょくひん【むし歯の原因になりにくい食品(具体的な商品名)】
〈不足しがちなカルシウムと鉄の補給に〉
カルシウムや鉄がなぜ不足しがちなのかというと、リンを含むほかの食品成分などがカルシウムや鉄と結合してしまい、体への吸収率を低下させてしまうためです。そこで、「ミネラルの吸収を助ける食品」には、ミネラルの吸収率を高めるために、次のような成分が利用されています。
・CCM(クエン酸リンゴ酸カルシウム)
カルシウムに、酸味料として用いられるクエン酸とリンゴ酸を、ある一定の比率で配合したものです。カルシウムは消化器内で酸やアルカリの影響を受け、溶解性が悪くなって吸収率が低下します。CCMはそうした影響を受けずに、つねにカルシウムが溶けた状態にあるので、吸収されやすいのです。
・CPP(カゼインホスホペプチド)
ミルクのなかのたんぱく質成分です。溶解したカルシウムなどのミネラルと結合し、ほかの成分がカルシウムと結合して吸収率を低下させるのを防ぎます。
・ヘム鉄
動物の血液を衛生的に採取し、それを原料に調製されたものです。ヘム鉄は腸粘膜細胞(ちょうねんまくさいぼう)からそのまま吸収されるので、鉄分を効率よく摂取することができます。
・フラクトオリゴ糖
整腸作用をうながす成分としても知られているフラクトオリゴ糖は、腸内でビフィズス菌を増殖させる働きがあります。このビフィズス菌がカルシウムの吸収を促進します。
・ビタミンK2(メナキノン―7)、高生産納豆菌(Bacillus subtilis OUV 23481株)
カルシウムが骨につく働きを助け、骨の形成を促進します。
・ダイズイソフラボン
ダイズの胚芽(はいが)に多く含まれるフラボノイド化合物です。カルシウムが骨から溶けだすのを抑制する働きをするので、「骨の代謝調節」作用のある成分として特定保健用食品の素材・成分に認められています。