メアリー2世(読み)メアリーにせい(その他表記)Mary II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メアリー2世」の意味・わかりやすい解説

メアリー2世
メアリーにせい
Mary II

[生]1662.4.30. ロンドン
[没]1694.12.28. ロンドン
イギリス,スチュアート朝のイングランド女王 (在位 1689~94) 。ジェームズ2世ハイド家のアン (クラレンドン〈伯〉の娘) の長女。新教徒として育てられ,1677年従兄にあたるオランダ総督オランニェ公ウィレム (のちのウィリアム3世 ) と結婚,オランダに渡った。 87年以降のイギリスの政情危機に際しては主導権を夫にゆだね,父ジェームズ2世が逃亡して名誉革命が達成されたのち,89年2月にイギリスに帰国した。自分を単独で女王に推戴しようとする動きを制して,夫とともに共同統治者として4月 11日王位についた。即位後もウィリアム3世の不在中に限って政務をとり,側近をつくるのを好まないなど,謙遜で公平な人柄が国民に愛された。彼女はまたオランダ文化の移入にも貢献した。天然痘にかかり 32歳の若さで死去

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 クラレンドン

367日誕生日大事典 「メアリー2世」の解説

メアリー2世

生年月日:1662年4月30日
イギリス,スチュアート朝の女王(在位1689〜94)
1694年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android