最新 地学事典 「メキシコ横断火山帯」の解説
メキシコおうだんかざんたい
メキシコ横断火山帯
Trans-Mexican Volcanic Belt ,Mexican Volcanic Belt
メキシコ南部をほぼ東西に横断する中新世中期~第四紀の火山帯。メキシコ火山帯とも。幅70~200km,長さ900km。スコリア丘や楯状火山などの単成火山群が卓越する中央部と,成層火山が主体の西部・東部に分けられる。また,カルデラ形成を伴う珪長質火山活動がすべての地域にみられる。火山列は中央アメリカ海溝と約15°の角度をなし,東ほど海溝から離れ,エルチチョン火山(1982年噴火)を含む漸移帯を経て,東の中央アメリカ火山帯に繋がる。西部にはリフトの三重会合点があり,リフト帯中に噴火した火山が多い。岩石はカルクアルカリ岩系の玄武岩~安山岩が多いが,西部や中央部にはアルカリ岩が共存する。Colima火山(1981~82年噴火),Pariʼcutin火山(1943~52年噴火)が代表的。
執筆者:長谷中 利昭
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

