六訂版 家庭医学大全科 「メタルクラウン」の解説
メタルクラウン(金属冠)
メタルクラウン(きんぞくかん)
Metal crown
(歯と歯肉の病気)
クラウンとは
クラウン(冠)とは、主として、むし歯や外傷による歯の
崩壊した歯以外でも、ブリッジの支えになる歯に対して行われたり、歯の形態や位置の異常を改善するために行われる場合もあります。ほかにも
メタルクラウンの種類と処置
クラウンにはさまざまな種類がありますが、このうち、メタルクラウンとは金属を使用し、歯の全面あるいは一部をおおうタイプのものをいいます。クラウンのなかでは最もポピュラーな形のものであり、銀歯や金歯と呼ばれているものが、これにあたります。金属の種類は、銀合金(銀歯)や金合金(金歯)が主に使用されており、医療保険治療では銀合金が多く使用されています。
治療方法として、基本的には歯の外周を削り、歯型をとり、模型にし、その模型上でメタルクラウンを製作します。製作されたメタルクラウンは口のなかで微調整され、セメント(接着材)で合着されます。
このような処置を行う場合には、歯の崩壊が進んでいても、
一般的に金属で歯をおおうため、強度が大きく耐久性に優れ丈夫ですが、全部被覆冠は外観が金属色になってしまうため、主として
羽村 章
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報