メチルマロン酸(読み)メチルマロンサン

化学辞典 第2版 「メチルマロン酸」の解説

メチルマロン酸
メチルマロンサン
methylmalonic acid

methylpropanedioic acid.C4H6O4(118.09).CH3CH(COOH)2二塩基酸一種プロピオン酸エチルと炭酸ジエチルとをナトリウムエトキシドの存在下で縮合したのち,加水分解すると得られる.結晶.融点135 ℃.pKa 3.06(25 ℃).エタノールエーテル酢酸エチルに可溶,水,ベンゼンに難溶.加熱すると二酸化炭素を放出してプロピオン酸になる.メチルマロニルCoA代謝異常を起こしたメチルマロン酸血症の患者の尿中に多量に排泄される.[CAS 516-05-2]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「メチルマロン酸」の解説

メチルマロン酸

 C4H6O4 (mw118.09).HOOC-CH(CH3)COOH.

 プロピオニルCoAからスクシニルCoAへの変換酵素欠損やこの酵素による反応に必要なビタミンB12欠乏などで,この反応の進行障害がある場合に血中濃度が上昇し,尿へ多量に排泄される.⇒メチルマロニルCoAムターゼ

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android