ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「メーヌ公」の意味・わかりやすい解説
メーヌ公
メーヌこう
Maine, Louis-Auguste de Bourbon, Duc du
[没]1736.5.14. オードセーヌ,ソー
フランス王ルイ 14世とモンテスパン侯夫人の間にできた親王。 1673年嫡出子と認められ,メーヌ公となった。 92年大コンデの孫アンヌと結婚。父王の格別の愛情を受けて血統親王を欠いた場合,王位継承人となる資格を得,遺言によりルイ 15世の後見人となった。しかし,王の死 (1715) 後,摂政オルレアン公フィリップと対立し,ほとんどの特権を喪失し,公妃の扇動で摂政をスペイン王とするスペイン大使セラマールの陰謀に加担。発覚して投獄され (18~20) ,釈放後政治を離れて,ソー城に引退し,摂政とも和解した。
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