改訂新版 世界大百科事典 「モニエルウィリアムズ」の意味・わかりやすい解説
モニエル・ウィリアムズ
Monier Monier-Williams
生没年:1819-99
イギリスのインド学者。ボンベイに生まれイギリスに学ぶ。ヘーリーベリー大学教授(1844-58)を経て,1860年よりオックスフォード大学のサンスクリットの教授を務める。72年に刊行された《サンスクリット・英語辞典》は現在も最も多く利用されているサンスクリット辞典である。《英語・サンスクリット辞典》(1851),《ナラ王物語》の教科書用校訂(1860),《シャクンタラー》の翻訳(1872)などがある。また《インドの知恵》(1875),《仏教》(1889),《バラモン教とヒンドゥー教》(1891)などで,インド文化の広範な知識の普及に貢献した功績も大きい。86年にはナイトに叙せられている。
執筆者:高橋 明
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報