モンゴウイカ(読み)もんごういか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モンゴウイカ」の意味・わかりやすい解説

モンゴウイカ
もんごういか / 紋甲烏賊

本来は軟体動物門頭足綱コウイカ科に属するカミナリイカSepia lycidasの市場名であったが、近年アフリカなどの遠洋で漁獲される同科の大形のコウイカ類(たとえばヨーロッパコウイカS. officinalisトラフコウイカS. pharaonisほか)などにも用いられる。

[奥谷喬司]

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改訂新版 世界大百科事典 「モンゴウイカ」の意味・わかりやすい解説

モンゴウイカ (紋甲烏賊)

もともとはカミナリイカの市場名。他の多くのコウイカ類の背側斑紋縞模様なのに,カミナリイカは眼状紋目玉模様)をもつところからこう呼ばれた。しかし,現在はアフリカ西岸から遠洋トロールでとられるヨーロッパコウイカSepia officinalisや,アデン湾のトラフコウイカS.pharaonisなど大型種にすべてモンゴウイカの名が流用され,実体は不統一である。
カミナリイカ
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百科事典マイペディア 「モンゴウイカ」の意味・わかりやすい解説

モンゴウイカ

もとはカミナリイカの市場名。軟体動物コウイカ科。体長25cm,背面に眼状紋が多数あるので紋甲イカの名がある。本州九州に分布し,南日本に多い。生食のほか,するめなどにする。なお,近年市場でモンゴウイカといわれるものは,主としてアフリカ西岸で漁獲されるヨーロッパコウイカやアデン湾のトラフコウイカであることが多い。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モンゴウイカ」の意味・わかりやすい解説

モンゴウイカ

「カミナリイカ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のモンゴウイカの言及

【カミナリイカ】より

…大型の頭足綱コウイカ科のイカ。成長した雄の背側に○に-をかいたような眼状紋(目玉模様)が多くあるところから,モンゴウイカ(紋甲烏賊)とも呼ばれている(しかし,“モンゴウイカ”の名は,最近大西洋やインド洋から漁獲されている,他の大型コウイカ類の市場名にも流用されていて,本種のみとは限らない)。コブイカ,ギッチョイカあるいはマルイチなどの地方名がある。…

※「モンゴウイカ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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