コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

目玉模様 めだまもようeye spot

知恵蔵の解説

目玉模様

眼状紋ともいう。チョウなどの昆虫やチョウチョウウオなどの魚に見られる同心円状の模もそれを眼として認識しているらしく、間違って攻撃したりする。したがって、目玉模様には、敵の注意をそらして大事な部分を守るという効果があると考えられる。目玉模様がどのように形成されるかは、古くから発生学の疑問であったが、近年S.B.キャロルらが、チョウの目玉模様に関して遺伝子レベルでの解明に成功した。それによれば、他の節足動物で肢(あし)を作るディスタルレス遺伝子が進化の過程で、新しいスイッチ機構を獲得して、目玉模様作りのセンターとして転用されるようになったとされる。

(垂水雄二 科学ジャーナリスト / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

めだまもよう【目玉模様 eyespot pattern】

眼状紋ともいう。フクロウチョウクジャクチョウなどのチョウの仲間や,ヤママユガクスサンなどのガの仲間,さらに魚類やイカやカエルなどさまざまな動物がもっている,脊椎動物の目によく似た模様。チョウやガは成虫だけでなく,幼虫にも目玉模様をもったものが多くいる。このような模様がなぜあるのか,古くから人々の関心が寄せられてきた。一般的には,これらの動物は,目玉模様をもっていることで,捕食者(主として鳥)から身を守っているのだと解釈されてきた。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の目玉模様の言及

【行動】より

…多くの昆虫,魚などは,体色や形の効果を利用し隠れる防衛を行っているが,逆に目だつ色彩やパターンを利用して相手を威嚇して身を守る場合もある。フクロウチョウの後翅(こうし)にはフクロウの目のような斑紋(目玉模様)があるが,普通に静止しているときには前翅の下になって見えない。しかし,危険を感じてはばたくと突然,後翅の模様が現れ,捕食者である鳥を威嚇する。…

※「目玉模様」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

目玉模様の関連キーワードモンゴウイカ(紋甲烏賊)ウスイロコノマチョウヤママユ(山繭)ウラナミジャノメカスモサウルスコブラ(ヘビ)シチメンチョウカミナリイカチョウ(蝶)ディスプレイエソロジーコクジャク威嚇色孔雀体色

今日のキーワード

ブラックフライデー

米国などで、感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。休日とする職場が多く、商店にとってはクリスマス商戦の初日に当たる。「ブラック」は、買い物客による混雑、または黒字を連想させることから。→サイ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android