デジタル大辞泉 の解説 ヤコポ‐オルティスのさいごのてがみ【ヤコポ=オルティスの最後の手紙】 《原題、〈イタリア〉Ultime lettere di Jacopo Ortis》イタリアの詩人・小説家、フォスコロによる書簡体の自伝的長編小説。1802年刊行。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 ヤコポ・オルティスの最後の手紙ヤコポ・オルティスのさいごのてがみUltime lettere di Jacopo Ortis イタリアの詩人,小説家ウーゴ・フォスコロの書簡体小説。 1798年に未完のまま『不幸な恋人たちの真の物語』という表題で出版されたのちに,たび重なる修正を経て,1817年に決定版が出た。フォスコロの主題が顕著に示された代表作で,ルソーの『新エロイーズ』とゲーテの『若きウェルテルの悩み』から構想を得て,祖国を追われた青年ヤコポ・オルティスの放浪と悲恋を自殺まで追った物語。外国勢力の支配に屈した当時のイタリアの悲劇をそのままに映し出した点において,ロマン主義とリソルジメント (国家統一運動) の世代に大きな影響を与えた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by