ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
ヤヒヤ・ケマル・ベヤトル
Yahya Kemal Beyatlı
[没]1958.11.2. イスタンブール
トルコの詩人。 1903年以後パリの政治学校に学び,パリ大学で歴史学を修めた。 12年までパリに滞在。帰国後,大学で教鞭をとるかたわら新聞,雑誌に寄稿し,文学者として名声を博した。 22年ローザンヌ和平条約締結の際,トルコ代表団の顧問として随行。国民議会議員 (1923) を経て,ワルシャワ (26) ,マドリード (29) 駐在大使を歴任。フランス文学に精通し,象徴派の詩人 S.マラルメの影響を受けたが,トルコ宮廷文学の技法を駆使した最後の詩人であり,その作品は短いが,新古典主義的作風を近代的感覚でうたっている。詩集『わが愛するイスタンブール』 Aziz İstanbul (1964) 。
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