普及版 字通 の解説
13画
[字訓] おくる・つきそい・おくりめ
[金文]
[字形] 形声
声符は(よう)。の初形は。は盤(舟)中のものを奉じて人におくる意。婦人が嫁するとき、その姪(てつてい)などを伴ってゆくことをいう。〔左伝、成八年〕「侯、女を嫁するときは、同姓をす」とみえる。お伴として伴うものを臣といい、伊尹(いいん)や百里奚なども、もと臣であった。嫁するとき持参する器物の類を、器という。列国期の金文に、器と銘しているものが多い。
[訓義]
1. おくる、つきそいとしておくる、嫁入りの器としておくる。
2. おくりめ、おくりびと。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 オクル 〔字鏡集〕 ツカフ・オクル
[語系]
・・jingは同声。ものを奉献するを(そう)といい、盤中のものを献ずることをという。
[熟語]
御▶・句▶・▶・▶・侍▶・爵▶・従▶・女▶・妾▶・臣▶・人▶・▶・婢▶・母▶
[下接語]
姫・妓・妾・納・美・嬪・嬖・来
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報