普及版 字通 「ヨウ・かき」の読み・字形・画数・意味
14画
[字訓] かき
[説文解字]
[字形] 形声
声符は庸(よう)。庸は用字形の木柵に土を入れ、杵(きね)を以て築き固める意の字で、の初文。庸が多義化して、によってその原義を示した。〔説文〕十三下に「の垣なり」とあり、古文の(かくよう)を録する。この字は城郭の象形字。上に望楼のある形で、(城)・郭の初文はに従う。〔書、梓材〕に「に垣・にむ」とあり、〔釈文〕に「(ひく)きを垣と曰ひ、高きをと曰ふ」とする。
[訓義]
1. かき、城の垣、かべ、城壁。
2. かきね、土塀。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 カキ・ヒラク 〔字鏡集〕 カキ・ヒラク・ヲカ
[語系]
・庸・用・甬jiongは同声。用は木柵の形、甬(よう)は筒形の桶。土を入れて築き固めたものを庸といい、はその形声字。みな用の声義を承ける一系の語である。
[熟語]
囲▶・垣▶・屋▶・基▶・宮▶・牆▶・城▶・▶
[下接語]
雲・垣・金・高・厚・周・乗・城・崇・・・長
14画
[字訓] かき
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 形声
声符は庸(よう)。殷代の近畿の地は、殷が滅んだのち、(はい)・・衛の三地に分治され、その地の歌謡が〔詩〕の国風として残されている。卜辞にはを庸((かくよう))に作る。
[訓義]
1. 殷のの地、国名。
2. (よう)と通じ、かき。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報