ヨウシュチョウセンアサガオ(読み)ヨウシュチョウセンアサガオ(その他表記)Datula stramonium var. chalybea; timsenweed

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ヨウシュチョウセンアサガオ(洋種朝鮮朝顔)
ヨウシュチョウセンアサガオ
Datula stramonium var. chalybea; timsenweed

ナス科の一年草で,フジイロマンダラゲともいう。熱帯アメリカ原産。茎は高さ1~2mとなり,紫色を帯びる。葉は柄があり長さ 15~20cmの卵形で先がとがり,大型不整の鋸歯がある。夏,葉腋に短柄の淡紫色の花をつける。花は長さ 10cmあまりの大きならっぱ状で上部は平開し,浅く5片に割れる。 蒴果は長さ 3cmほどの卵形で大小の鋭いとげを密生し,熟すると4つに裂開する。種子扁平,黒色である。アルカロイドスコポラミンアトロピンを含み有毒であるが,干した葉はまんだら葉ともいわれ喘息 (ぜんそく) 用たばこの原料となる。アトロピンは瞳孔拡散剤として有名で眼科手術に欠かせない薬品である。日本には明治の初めに輸入栽培され,帰化植物となって,現在では路傍にも生えている。なお,本種の母種であるシロバナヨウシュチョウセンアサガオ D. stramoniumは花が白く,果実のとげもふぞろいで特に下側のものが短い。本種同様薬用に栽培され,しばしば帰化している。

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百科事典マイペディア の解説

ヨウシュチョウセンアサガオ

チョウセンアサガオ

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日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ヨウシュチョウセンアサガオ
ようしゅちょうせんあさがお

チョウセンアサガオ

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世界大百科事典(旧版)内のヨウシュチョウセンアサガオの言及

【チョウセンアサガオ】より

…江戸時代に輸入され薬用のために栽培されたが,現在はほとんど見られない。最近では熱帯アメリカ原産の近似種ヨウシュチョウセンアサガオD.stramonium L.(英名thorn apple,Jimson weed,stramonium)が広く栽培され,また荒地に野生化している。両者とも茎は高さ約1m,葉は互生または偽対生し,長さ8~15cm,花は葉腋(ようえき)に単生し,花冠は漏斗状で長い筒部がある。…

※「ヨウシュチョウセンアサガオ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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