日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヨウ素化」の意味・わかりやすい解説
ヨウ素化
ようそか
iodination
有機物にヨウ素原子(ハロゲンの一つ)を導入する反応の総称で、ヨード化ともいう。脂肪族化合物のヨウ素化と、芳香族化合物のヨウ素化とがある。
[加治有恒]
脂肪族化合物のヨウ素化
この反応には次のようなものがある。
(1)アルキル金属にヨウ素を反応させる。
(2)アルケンにヨウ素を付加させる。
(3)他のハロゲン化アルキルのハロゲンをヨウ化物イオンと交換する。
[加治有恒]
芳香族化合物のヨウ素化
(1)芳香族アミンをジアゾ化してヨウ化カリウムを加える( の(1))。(2)ジメチルアニリンは水中で炭酸水素ナトリウムとヨウ素により直接ヨウ素化される( の(2))。(3)芳香族マグネシウムブロミドをヨウ素と反応させる( の(3))。
[加治有恒]